狂犬病の予防接種率が減少していることの考察
こんにちは、officedogです。
先日のエントリで、粗くですが、都内の予防接種率を行政区別に見てみました。人間が発症すると致死率100%(かかったら治せない)と言われる狂犬病ですが、都内では7割程度の摂取率に止まっているようでした。
答え合わせとして、実際にニュースを検索すると、かつて90%を超えていた全国平均の接種率も、2016年時点で70%台となっているようでした。
海外では撲滅できていない狂犬病ですが、1957年以降発生していない日本は清浄国と言われています。ですが、近隣の中国や台湾では発生していることや、渡航者の往来数が増加してくれば、国内の予防摂取対策だけでは防げない可能性もある気がしますね。
実は、都内だけではなく全国的に、1996年以降減少しています。なぜ予防接種率が減少しているのか?ぱらぱらと仮説を並べてみます。
- 生後90日未満の子犬も含めて、ブリーダーが受けさせていない
- 登録数に、すでに死亡した頭数が含まれている
- 所得水準が関係して、受けさせる意識差が生まれる
- 高齢犬の割合が増え、外出をさせにくくなっている
- 狂犬病は撲滅済のため、義務と言われても必要性が疑問視されている
どれもアンケート調査等が必要になってくる(2は行政に聞けば正確な定義がわかるかも)ので、ここでは何とも結論が出せないですが、少なくとも1996年特有の内容ではなさそうです。おそらく、下記が原因と思われます。
- 1995年 狂犬病予防法改正で犬の登録義務が毎年から生涯1回に変わった
登録と予防接種を同時に行なっていた習慣があったのでしょう、登録の機会がなくなり、そのまま予防接種もしなくなった…と考えられそうです。その後、2007年にわずかに回復(2006年に渡航者の発症が全国的ニュースになったから?)してますが、改善には至っていません。
ちなみに、ご参考までに狂犬病の蔓延するメカニズムはこちら。専門家によると、接種率は約7割が蔓延のボーダーラインとのことで、事実だとすると危ないラインですね。
自分の身を守るためには、自身の飼い犬だけでなく、他の飼い主にも働きかけないといけないのかもしれません。。
在宅勤務ができれば犬は飼いやすい?
こんにちは、officedogです。
私は国内にある会社に勤める普通のサラリーマンですが、幸いなことに職場には在宅勤務ができる環境が整っています。というか、それを狙って転職しましたが。。。
在宅勤務は、子育てやペットを飼ううえで必要不可欠になっていることは間違い無いですが、人間の子供と異なり、表立って「犬の世話がしたいから在宅勤務します」と上司に報告できません(外資のG社で上司次第ではOKと聞いたことがありますが…)。
- 犬→ トイレの替え、餌やり、トレーニング、合間に遊んであげられる etc.
- 人間→ オムツの交換、授乳・ご飯、絵本を読んであげる、公園までお散歩 etc.
在宅勤務なんてできない!という方は多いと思いますし、だからこそ保育園やペットシッターを活用されることがほとんどかと思います。都内に住む共働きにとっては、サポートが期待できる親族や付き合いのある隣人もなかなか見つからないものです。
動物看護師が国家資格になる動きがありますが、ベンチマークとなる保育士の処遇がなかなか改善されない状況をみていると、少し不安ですね。男性の方で、保育園に入れるか育休をとるか悩んでいる方は、保育士の低すぎる給料をみてみれば、気持ちが固まりやすいかもしれません。。。ペットシッターも同様ですし、支払う側に比較的自由度がありますが、社会的な地位向上が必要だと感じる職種です。
犬は「生涯、お世話の必要な子供」という考えもあるように、親のお仕事のために犠牲にできる存在ではないのですが、残念ながら、会社の規則がそこまで考慮しているケースはレアでしょう。外資企業のなかには、ペットのための休暇やペットがいれば在宅勤務OKといったルールもあります。
本ブログが主旨としている「オフィス犬」とは逆のアプローチですが、仕事をする環境にペットがいることには変わらないですね。外資企業ではもはや当たり前となっていますが、内資系ではまだ普及しているとは言えないです。
外資系の例として、アマゾン・ジャパン合同会社が在宅勤務をプッシュしているようですね。なお、アマゾンはペットをオフィスに連れてこれることで有名ですが、アマゾン・ジャパンに関しては実現できていないようです(残念!)。
優秀な人材が取れないと悩んでいる内資企業の採用部門の方々が、こうした背景を踏まえて、働きやすい環境づくりに向けて奮闘してくれることを祈っています。
ペット×不動産屋さん×都内
こんにちは、officedogです。
今日は、都内でペット可物件を探す際に協力してくれる不動産屋さんのピックアップをしたいと思います。
もはや、ペット可の居住用マンション自体は珍しくなくなってきました。しかし、ペットに関するノウハウがない不動産屋さんが多いのと、住みたい環境がペットOKでない場合も結構多いのが事実です。
また、ご自身で不動産を検索する方の場合、ペット可かどうかを判別するのは一苦労です。suumo等のチェックボックスで調べるのはできますが、問い合わせるとすでに契約済だったり、実は規約上ペット不可だったりします。
通常の不動産屋さんの場合、「REINS」で調べることになりますが、実はデータに「ペットOKかどうか」が掲載されているわけではないのです。一般の方がアクセスできる「不動産ジャパン」も同様です。
以上の理由から、ペットOKと確認が取れた物件を整理し紹介している不動産屋さんに依頼することが最も効率的ではないかと思います。
- 居住用なら三元茶屋にあるチャーリーホーム
こちらは、動物関連資格を保有しているスタッフによる不動産屋です。ホームページ上では、居住用以外に店舗用も紹介するスタッフが在籍と記載がありましたが、問い合わせたところ、現在は居住用のみを取り扱っているようでした。
オフィスがおしゃれです。社員犬もいるところが好印象ですね。賃貸専門です。
- 店舗、事務所の物件情報を検索するならサンライズ
サイトの作りは地味ですが、なかなか出回らないペット関連事業用の物件を都内で探すことができます。
- ペットホテル、トリミングサロンの物件情報はSucre Blanc
こちらは掲載物件はまだまだ少ないですが、良いところをついているサイトです。ペットだけでなく防音も専門としている会社(ガルバプランニング)でもあります。
こちらも随時、追加していきます。
都内にペット可の店舗不動産はあるのか?
こんにちは、officedogです。
今日は、ペットと不動産(賃貸)のお話に少し触れたいと思います。
居住用のマンションにおいては、ペットokかどうかは管理規約の内容次第、と以前書きました。それでは、事務所や店舗はどうなのでしょうか?
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最近は、都内でもペットフレンドリーなお店も増えてきました。飼い主や飼い主でない人にとっても、本当にいいことだと思います。一方、不動産業界や物件オーナーはどのように考えているのでしょうか?
とある知人が都内でトリミングサロンを開業しようとしていて、不動産探しに奔走していた(文京区で約120件あたって、全滅だったらしい!)ので、その過程でわかったことを記録しておきたいと思います。
- 事務所、店舗といった不動産にペット禁止という決まりはない
当然といえば当然です。
- 不動産オーナーがペットをリスクと捉えている
多くの不動産オーナーがこう考えています。店内を傷つけたり汚したりすることで価値が減少していくことを心配しています。また、苦情が想定されるため周辺への説明や理解を求める活動に対して、消極的なケースが多いです。オーナーにペット飼育の経験が無いと、価値観が合わず交渉も難しいようです。
- 不動産仲介がペットをリスクと捉えている
不動産仲介は契約が取れればナンボの世界ですし、楽でお金払いのいい客を優先的に回していきます。ペットの知識はほぼ無いと思ったほうがよいでしょう。当然、オーナーや借主には歪んだペット認識が伝わります。ここで差別化できるチャンスはありそうですね。
- 元々ペット関連施設だった、同ビル物件にペット施設がある物件は比較的入りやすい
流通量はかなり少ないですが、こうした物件はペットOKとなる可能性が比較的高いです。一方で、閉業した理由が必ずあるので、選ぶ際にしっかり調査しましょう。トリマーjpというサイトにも事業承継の案件がたまに出ているようです。
- 不動産オーナーがペット愛好家である、地域にペット文化が根付いている場合は入りやすい
目黒区、世田谷区、練馬区など、飼い主が多いエリアは、オーナー自身も飼い主である場合があり、ペットに対する理解が比較的あります。一方で、店舗の場合は競合が多いため、差別化できず競争に負けて閉店するお店も多いようです。
- 親ペット企業による自社ビル物件
例えば、ペット保険の企業が、自社ビルに店舗を展開している場合があります。両国にあるAHBASEは、一度行ってみると参考になるかもしれません。ビルのオーナー企業がペットに対してどう考えているか、調査するのもありかもしれません。
業態にもよるでしょうが、ペット業界でない業態において、ペット入室可のビル物件を都内で探す場合、難易度はかなり高いです。残念ながら、日本における流通不動産は、仲介企業の方針またはオーナーの私的意向が全てで、そのベクトルがペットに向けられるには時間がかかりそうです。
他にも色々あるので、随時追加していきますね。
犬の感情を可視化するINUPATHY(いぬぱしー)
こんにちは、officedogです。
ペットテック(pet-tech)という言葉が流行し始め、ペット業界にIT化の波が押し寄せている予感がします(ITという単語がすでに古い)。
お留守番ロボットとか、見守りカメラ、といった商品はよく見かけますが、今日こちらで紹介したいのは、なんと「犬の気持ちを可視化する」というものです。
可視化といっても、バ◯リンガルのように言語化するわけではありません。背中につけるタイプのウエラブルデバイス(ハーネス)上に、感情を分類した色の光が点灯します。
このデバイスの素晴らしいところは、飼い主が飼い犬の感情を読み取れる点だけではありません。逆に、飼い主以外に向けて、犬の心理状態を示すものとして有効です。
犬が苦手な人で「何を考えてるか・してくるか分からない」ことを理由に挙げる方もいるので、犬の気持ちがわかってくると、徐々に接し方も変えられるかもしれませんね!
私と飼い犬も試着会に参加してみましたが、嬉しそうに見えて実は緊張していたりなど、新たな発見がありました。
オフィスや室内に犬を連れて入れないケースが多い理由として、衛生面、マナー面、社会の承認、などが挙げられると思いますが、うまく実績を出すことができれば、ブレイクスルーになるのではと期待しています。
ただし、最近増えている「高齢者の運転」と「免許返納」の事例にあるように、飼い主による自主的な普及促進は難しいと考えます。ぜひ、行政を巻き込んで標準化する動きが生じてほしいなと思います。
個人的には、「オシッコ(ウンチ)したい」という色も表示できるようになったら、買おうかなと思いました!
飼い主の出産(ペットシッターの活用)
こんにちは、officedogです。
私ごとですが、待望の第一子が生まれました。
結婚したての頃は、ペットが先か、子供が先か、なんていう話も出ることがあるのではないでしょうか。
私たちは、機会があってペットを先に迎えることになりましたが、どちらでもハッピーなことには変わりありません。
さて、片方が入院している間、ペット(犬)はお留守番です。
私たちは共働きでしたので、飼い犬はお留守番に慣れていましたが、入院や出産の場合、不規則になり、ご飯やトイレなどの世話ができない可能性があったため、合間にペットシッターを活用しました。
- ぱうわん
ペットシッターも民間資格(誰でもなれてしまう)ですので、本当に大丈夫なのか?といった慎重なご意見もあるかと思いますが、この ぱうわん というサービス、よくできています。
基本はシッターさんと飼い主のマッチングなのですが、シッターさんのレベル(動物取扱業の資格有無)によって料金が区切られています。
アプリのUIも洗練されていて、好印象ですね。
今のところ、目黒区、渋谷区、港区だけのサービスになっておりますが、世田谷区などニーズの強いところも拡大していく予定だそうです(2019.6時点で世田谷区の一部)。
こちらの運営会社のぱうれんつ代表の前田さんにも直接お会いしましたが、ペットを取り巻く人たちのことを本当によくお考えになっています。なんと20代!アツいですね。
ぱうわんでは、ペットシッターさんとトリマーさんを募集しているようなので、ご興味があれば、登録してみてはいかがでしょうか。
UBER-EATSの黒リュックを背負って自転車を乗り回すのが、イマイチ気乗りしない人は、「ペットシッター」を副業にしてみても面白いかもしれません!
まずは、ペットシッターという職業について、知ってみてはいかがでしょうか。
ペットを迎える里親募集プラットホーム OMUSUBI
こんにちは、officedog です。
少し前に、ペットショップで犬猫を購入する方に対して、著名人であるひろゆき氏が言及してましたね。
ペットを迎えるあなたの価値観は古い?
残念ながら、日本ではペットを迎える際に以下のような価値観が前提となっていることが多く、ペット後進国からの脱却は、価値観の変遷よりも”仕組み先導である”ことが必要条件かもしれません。
- ペットを種類や外見で選ぶ(小さいトイプーがいい、など商品性が強い)
- 求める可愛さが均質的(選ばれない子・選ばれるための不正を生む)
- 犬を飼う目的は「番犬」(室外犬として放置されやすい)
- 留守が多いから、猫にする(犬のお留守番に対する理解不足)
- プレゼントで飼う(商品性が強く、愛情が伴わない可能性)
ペットを見守るあなたの価値観も古い?
他人の連れているペットを見て、どんなことを感じるでしょうか。
ポジティブあるいはネガティブな感情を抱く機会があると思いますし、その感情が飼い主が向けられている場合もあると思います。しかし、その感情や価値観は、誤った情報による可能性は無いでしょうか。
- 吠える=犬らしい (吠えグセは愛情またはトレーニング不足です)
- 衛生的に汚い (あなたの手足も雑菌だらけです)
- 行儀悪くても怒ったらかわいそう (トレーニングはしっかりしないと逆に迷惑)
- おやつあげたい (本来は不要です。トレーニング時に最低限あげればよい)
ペットの扱いは、何も飼い主だけが注意するものではありません。飼い主でないあなたの行動が、結果的にペット後進国たらしめているかもしれないのです。
ペットをどこで迎えるか
殺処分にフォーカスしたNPO団体(著名人や裕福な方が運営する場合が多い)はいくつかありますし、新たにペットを迎える際に里親募集イベントを利用された方もいるのではと思います。
ですが、どれも決め手に欠ける…そんな方には、OMUSUBIというサービスがおすすめです。こちらは、保護団体と飼い主のマッチングサービスで、UIも使いやすいです。犬と猫の両方に使えますので、活用してみてください。
ペットの検索や、飼う際のトライアルもできます。 専門家もバックアップしてくれるので、スタッフにも相談しながら新たな家族を迎えてください。