オフィス犬 研究会

「職場(オフィス)に犬がいること」や「育児」に関する情報を集めています。

愛玩動物飼養管理士に合格。動物関係で収益をあげる「経営」について。

こんにちは、officedogです。

 

2020年2月に受験した、愛玩動物飼養管理士の試験ですが、先日無事に合格通知を頂きました。

 

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格通知は「登録料を振り込め」が強調されています

 

この試験は合格率が約8割(今回はやや低めだったようです)で、マーク式のため難易度は決して高くありませんが、申し込みからスクーリングそして試験までかなりの時間を要するため、モチベーションの維持が難しいと感じました。ただし、直前の詰め込みでも合格自体は可能だと思います。

 

一方で、大事なのは「資格をどう活かすか」なので、本当に大変なのはこれからです。本ブログでも書いている通り、ペットという文脈で不動産業界と関わること、価値観多様化の時代における動物を取り巻く難しい現状、どこもかしこも高い壁ばかりで、オフィス犬の普及は実現困難な事実と向き合うことになります。

 

 

 

愛玩動物飼養管理士の受験者に関する特徴として「今は動物とは関係ない仕事をしているが、今後のために取得した」といった人が意外に多いという点です。例えば、将来的に保護犬猫カフェの開業を志す方などのツイートをよく見かけますし、お店も経営さえうまくできれば「好きなことが仕事になる」という夢の実現が叶うものだと思います。

 

 

 

経営というキーワードをあげましたが、これからの人口減少(飼い主も減少する)社会で店舗を構えるというのはこれまで以上に難しさがあると思います。収益の確保に工夫が必要(クロスセル、アップセルといった方法、および集客の効率化など)でしょうし、他店競合との差別化(付加価値など)、立地の選択(特にこれは困難を極める)など...動物取扱業に限らないですが、コミュニティの分散という動きにも鑑みると「ペット好きが集まる」だけでもかなり難しい世界になるのではないでしょうか。

 

また、動物業界の悪い特徴として、労働者の給与が低く抑えられている業態であるという面があります。これはマネタイズが難しいだけでなく、経営がうまくできていない事業者が多くいるということも示しています。

 

shukatsu-mirai.com

 

パイ(お客さんの全体数)が減る、というのはマーケティングやサービス開発の観点では必ずしもデメリットにはなりません。より精度の高いターゲティングと、必要とされているサービスを開発するというポジティブな動きが連動して、本当に良いものが生まれるかもしれないからです。そして、よいサービス開発には「好きだから」というモチベーションは不可欠です。

 

今動いているサービス開発は、何も見守りカメラだけでなく、ペットテックという文脈であれば、ペットシッターと飼い主のマッチング、獣医のオンライン診療、AIを利用したペットの感情理解、健康管理などさまざまです。

 

一方で、このブログの目的である「オフィス犬」はサービスドリブンというよりはインフラ的な性質に近いので、経営とは少し離れたところに本質がありますが、経営については動物好きな方にはぜひ持っていただきたいリテラシーの一つだと強く感じます。

 

本資格を勉強する過程で「なぜ、犬公方とよばれた徳川綱吉の生類憐れみの令は機能しなかったか?」というテーマでの考察をすると、経営の重要さがよくわかるので、ご自身でも調べてみてください。

 

 

 

 

 

 

参考まで、動物取扱業に関する要件の見直しにより、本資格だけでは営業ができなくなる(実務経験が必要となる)可能性があるため、駆け込みで受験者が増えたという話を聞きました。その辺りは、法律の動向をキャッチする必要がありそうです。

 

www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp

 

 

 

 

 

 

 

男性の育休+不妊治療

こんにちは、officedogです。

このところすっかり更新していませんが、明日から本気出します。笑

11月に締切だった愛玩動物飼養管理士の事前課題にギリギリで提出したところです。内容については別エントリで書こうかな。

 

さて、本ブログのメインの趣旨からは離れるのですが、個人的に備忘メモとして残したいお話があるので、不妊治療を経て、男性が育休をとった実体験」に基づき、アフィリ系ブログでは出てこないんじゃないか、というお話も含めて書いておきたいと思います。主に、男性向けに書いているつもりですが、少し冗長になっている点はご容赦ください。また、個人の主張も含んでいるので、読んでいただいたうえで建設的なご指摘はウェルカムです。

 

 

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  1. そもそも男性の育休とは?日本は育児も後進国らしい

  2. 意外な壁、それは両親

  3. 育休を取るまで

  4. 保育園へ預けることについて
  5. 出産からの日々、周りの見る目

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よくある体系的な情報ではなく、思い入れのあるポイントだけ紹介します。

また、ところどころにペット(犬)の話を織り交ぜることとします笑。

 

 

   1. そもそも男性の育休とは?

 

当たり前ですが、父親が、育児やそのサポートをするために今の仕事を休業(≠休暇)することです。 たまに「産休おつかれ!」といったコメントも頂きますが、私が産んだわけでは無いので、嫌味ったらしく訂正して差し上げています笑。

 

育休を取る人や取れない方々には様々なご事情があるかと思いますが、私個人にとって育休とは「子供を社会から預かって子育てという仕事をする、すなわち転職(または異動)をすることであり、必要があれば取って当たり前(前職で取れないとわかっていたので転職した)だと思います。

 

育児休業給付金がもらえる期間という意味では、現在は公務員は2~3年、会社員は1~3年、個人事業主は無し(国会議員等も含む)というルールのようで、雇用保険に入っている方であれば誰でも取得できますが、後述するように会社に労働組合がある場合、社内規則や現在の勤続年数にご注意ください。労働組合と会社の合意条件によっては勤続1年未満の場合は正社員でも会社が取得を断ることができるからです(幸い、私の職場は勤務9ヶ月でも容認してくれましたが、規則には「会社が断れる」という趣旨の記載がありました)。

 

gendai.ismedia.jp

 

少し前から報道やSNS等では「男性の家事参加を」とか「男性の育休義務化」「育休男性へのパタハラ」が騒がれていますが、もう少し本質的な部分について言及するならば、ペット同様に「日本は育児に関する知見のシェアが不十分」ではないかと思っています。これに起因して、社会的価値の概念において会社での仕事が必要以上に評価され、子育てが過小評価されている、んじゃないかと考えます。これは既婚未婚、子あり子なしに関係なく、ですね。

 

そして、それを認識するためには海外における育児とその環境が生む現象の過程を知る機会を持つことや、日本が直面している人口構成や経済的な課題のメカニズムに(少なくとも)関心を持つことが前提だと考えています(このあたりは引用文献があるので、後日ご紹介します)。どうしても個人の主義主張がSNS等を介して強いメッセージとして受け取られる場合もあるので、発信する方も表現等に注意する必要があると思っています。

 

日本では男性の育休取得率は2018年度で約6%というお話がありますが、これは政府のKPIであり、個人的には関心がありません。取れるのであれば、あなた自身が取るかどうかが全てだと思います。また、期間や時期、取り方のノウハウもあるようですが、調べれば調べるほど疲れると思いますので、特に制約がなければ長ければ長いほどよいので出産日からまる1年(または2年)取るつもりでいればよいと思います。6%はあくまで数字なので、上司の説得材料としてのベンチマークに用いるのは効果的ではないかもしれません。

 

www.mhlw.go.jp

 

あくまでも仮説ですが、ペットのお世話を奥様や在宅者に丸投げしている方が育児に対しても似たような傾向を示すのだとすると、もしかするとペットの社会的地位向上のためのヒントもそのあたりにあるかもしれませんね。このあたりの分析と考察はしてみたい。

 

 

  2. 意外な壁、それは両親

 

世代間の相互理解が難しい点は何も会社の上司だけではなく、家族にもあるということです。特に子育てにおいては「経験者としてご意見を頂きたい」スタンスと「経験者としてもの申したい」スタンスが気色悪いくらいマッチングすることがあります。私の母親は専業主婦だったため、当初は強い抵抗を示していました。なぜ家族の理解が重要なのか?

 

「育休 老害」の画像検索結果

 

親に反対されるからどうこう、という話ではないのですが、男性の育休はとにかく孤独な戦いであるため、実の両親にすら理解が得られないと本当に味方がいない、ということです。これは不妊治療やペットにおいても同様だと思います。当事者以外、本当に何も知らないものなんです。

 

一旦下した結論に対してサポートもしない親は少ないかと思いますが、そもそも男性の育休は取るまでの精神的なハードルが異常に高いです。所得が減ったりキャリア不安もありますし(共働きのバランスによってはそこは問題にならないかも)、何より前例が一般的でないからです。優しい友人たちは他人ですから、応援はしてもサポートはしてくれません。ですから、親の価値観が旧世代でも、後々のサポートを考えると育休の必要性を伝える意味はあると思います(そもそも家族のサポートを前提とした育児も日本の特徴かもしれません)。

 

私の場合、上記の目的のために、出産前後はペットを両親に預けたり、子育ての様子を逐一アプリで報告する、自分の両親が子供と接する機会を作るなど、地道な(姑息なものも含む)手段を使ってようやく理解を得られ始めたのではと手応えを感じていますが、それでも「仕事はどうするんだ?稼がないと食わせられないぞ」といったコメントを頂くこともあります。無視すれば楽ですが、性格にもよると思うので、行動や情報発信で安心させてあげるほかないと思います。

 

 

 

  3. 育休を取るまでにやったこと、別にやらなくていいこと

 

私たち夫婦は不妊治療(※高齢出産ではない、20代でも場合によっては必要だから男女ともに検査は推奨されていますのすえ子供を授かりましたが、(あくまで確率的なラインとして)妻が35才になるまでに出産できたら私が育休を取ることを決めていたので、ローンの組みやすい(実は要らぬ心配だった)うちに住居の購入をし、育休が取れる(可能性が高い)外資企業への転職を済ませていました。

 

決してスムーズにはいきませんでしたが、子供を持とうとしてから4年間の間に、実際に行ったことを記したいと思います。

newspicks.com

 

○まずは、転職活動。各社の履歴書を通して夫婦で不妊治療中をしていることを伝えました。とにかく、不妊治療は男女ともに「病院による無理なスケジュール」に振り回されます。例えば、「明日、午前中に病院来てください」と仕事上がりに言われたりします(そして行くと午後まで待たされる!など)。理解ある職場でなければ、そんなことは不可能ですし、そもそも心情的には詳細を言いたくありません。部署移動を待つのは悪手でしょう。理由を言わないとflexも取らせてもらえないような職場や上司のもとでは、出産のチャンスすら与えてもらえないでしょう。さっさと転職します。

 

○次に、「子育て経験のある方がチームにいるか、いる場合は面接したい」ことを採用担当に伝えました。悪くいうと、採用の方は都合のいいようにしか言わないので、リアルな意見を聞いた方が、職場の雰囲気や制度を知るには有効だと考えたためです。いくつかの部署と面談しましたが、幸い希望先に実際に子育てしながらflexや在宅をフル活用している方がいる方が複数いたので、決め手となりました。

 

▲内定以降は、当たり前だけど、仕事そして引き継ぎは精一杯やる。まさか転職直後に妊娠できるとは思ってなかったのですが、それはそれと割り切って受け止めて喜び、仕事に取り組みました。そして、責任を感じて「引き継ぎ」を頑張りすぎるのはよくないとも思いました。どんな仕事もある程度までは引き継ぎが必要ですが、どれだけきちんと引き継いだとしても新たな問題は発生します。その際に、自分の責任だからやらなきゃ、と考えないことが大事で、割り切って相手を信頼する努力が必要です。これが意外と難しいのですが、できれば育休に入ってからはメール等を見ることができないようにしたほうがベターです。正直言って、育児や家族のサポート中に仕事をすると、正常な判断ができなくなるリスクがあります。上司にも言われましたが「割り切りを仕組み化」することが大事でした。

 

○上司や同僚、ステークホルダー、そして会社の人事とは密にお話しすることはとても重要です。 私の場合、上司や同僚の理解に恵まれましたが、会社の人事は正直言って知識不足(ごめんなさい)でした。育休の制度や手続き、そして子供やその親の置かれる環境について全く理解していなかったのです。大企業の場合は、人事が社労士へ業務を丸投げしてることも多いので、なかなか情報の核心にたどり着くのが大変でした。自分で制度について調べて、誰かに説明できる状態になっておいた方が無難と思われます。詳細は伏せますが、こちらから社内規定や厚労省ガイドラインを説明するハメになるとは、みじんも思いませんでした。また、先方の不手際により、育児休業給付金の給付も開始から4ヶ月以上という事態にもなりました。。。

 

▲巷で言われる「不妊治療のステージを段階的にあげていく治療法」は全く無意味(お金と時間の無駄)です。セックスレスでないのであれば、検査のうえ必要なステージに早急にスキップしましょう。残念ながら、不妊治療は日本で保険適用外で、補助金助成についても東京都の場合、夫婦合算905万(2019.4.現在)の所得がある場合は補助なしです。いつか子供できるかな、くらいに思っている30代以上の方は、控えめに申し上げて知識不足だと思いますので、夫婦ともに検査は早めに受けましょう。私たちは治療に総額120万くらいかかりましたが、人によるので参考程度に考えてください(補助はないが、医療費控除の対象にはなる)。この仕組みについては言いたいこといっぱいあるけど、また今度。

 

style.nikkei.com

 

 

▲FPや税理士への相談はあまり役に立ちませんでした(彼らも育休の仕組みをことこまかに理解しているわけではない)。都内の大手数社に相談しましたが、よほどよいFPさんにあたらない限り、時間の無駄なのではないかな。。自分で育休取得前後のキャッシュフローや生活水準、税制等について、よく調べて夫婦で調べて話しあうことが大切です。例えば最近の制度変更では、女性は産前産後休業中は「国民年金の納付が免除(払われたものとする)」されます。正確には支払ってから還付されますが、役所でも説明されないのでご自身で出生課等に聞いてみてください。もちろん、その期間は払っていないので、年末調整等ではその分はカウントされません。

 

▲子育てや家事、料理などの予習は不要でと思います。やっていくうちにこなれていきます。所詮、自分は初心者であるという謙虚な気持ちだけ忘れないようにすべきです(過去のノウハウを応用するなどほぼ不可能)。入社1年目の気分です。

 

 ▲ペットを飼うのが産前か産後か、と悩むことに本質的にはあまり意味はない、と思いました。必要なときに、然るべき機会でペットを迎えればいいと思いますし、それがたまたま産前か産後か、の違いです。

 

○貯金や投資も含めて、それなりの資産形成またはお金のリテラシーはある程度、必要だと思います。 育休中は所得の減少や無給期間を伴うので、月々のCF(キャッシュフロー)を把握するところがスタートになると思うます。ちなみに、育児休業給付金の額としては、半年間は6掛け、以降は半額と言われてますが、そもそも給付額には約30万/月という上限があるので、仕事をしているときに手取りが45万/月以上ある(2019.4時点)方は、想定より低い金額しか受け取れません。

 

 

  4. 保育園に預けることについて

 

個人の意見を申し上げれば、保育園は「本当に必要な人」が使う機能であり、代替手段があるのであれば、育休を取ればいいと思っています。判断基準は人それぞれですが、保育制度が不十分のため枠が限定的で、しわ寄せが存在することも事実です。

 

一方で、保育士の待遇と保育無償化に係る政策の動きは、よく調べておくにこしたことはありません。

保育無償化は、一部の人しか適用されませんので、注意しましょう。

 

financial-field.com

***

 

 

 

  5. 出産からの日々、周りの見る目

 

産前は、意外と元気、またはつわりで大変、など人や時期によって様々です。男性は、状況に応じて必要なサポートをしましょう。人によって症状も様々なので、ネットに流されず奥様のお話や様子を注意深く受け止めることが重要だと思います。

 

私の妻の場合、巷でよく聞く「お米の炊く匂い」は全く問題ありませんでしたが、大好物の和食(醤油や味噌)が全くダメでした。その代わり、マフィンやパスタなど、健康に悪いものばかり食べてました。。。トライ&エラーしかない、と思います。

 

・児童館

土日以外にいくと、夫婦で行っても浮きます。とにかく、母親たちの目線が痛い痛い。 授乳室(入れることは入れる)も緊張するので、開放部でおむつ替えやミルクはあげます。だた、子供のためを考えれば、高いおもちゃが無料で使えたり、他の赤ちゃんとの交流は必要だと思ったので、滅私の心で毎回を臨んでいました。

 

・近所

都内では、たまに夫婦でベビーカーを押して散歩している方々とすれ違うことはありますが、お互いにあまり挨拶することはないですね。あと、スーパーやショッピングについては、授乳室があるかどうかで行動がかなり制約されると思いました。逆に、授乳室などがあるところはヘビーユーズです。このご時世、商業施設で授乳室やバリアフリーがないところは死んでいくのでは。。。エルゴでもベビーカーでもいいですが、近所を10~20分の散歩をすることは大事です。会社に毎日行っていた男性は、運動不足・ストレスを特に感じやすいですし、奥様の産後の肥立ちのリハビリに付きそう意味合いもあります。ご高齢の方にはよく話しかけていただきます。ご自身にも孫がいたり、妻の大変さに共感されたりするようです。が、たまに変な人(突然、赤ちゃんに触れてくる、など)もいますのでご注意を。あと、駅のエレベーター問題。夫婦+ベビーカー で乗る際にスペース取るので、他にベビーカーが並んだらすると私だけ階段で追いかけたりするんですが、私が降りたあとにすぐ乗り込むオジサンオバサン方の神経がちょっと理解できない(笑)。

 

・副業や留学?そんな余裕はないと思う

正直、強い意思が必要というよりは、目的を履き違えてるのでは?と思います。ただし、育児や家事の合間にやるという「時間の使い方」のよい実践機会になると思います。 これまでは自分で全てコントロールできたわけですが、子供が中心になるので、自分の時間を取るトレーニングとしては絶好の機会です。私は深夜や母子が昼寝している時間などにやることを詰め込んだり、周りにもある程度予定を合わせてもらったりしています(人にお願いすることが苦手なタチでしたが、お願いする側の立場が理解できると、やらなきゃと思いますね)。また、ママさん向けのMBAコンテンツなど、キャリアを止めないための合間時間系の商材はよく見かけるようになりましたが、まだパパ育休はスコープに入っていないケースが多そうですね。

 

 

ダメだ、書き足らない(というか整理できていない)。。。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛玩動物飼育管理士の取得に向けて

こんにちは、officedogです。

少し時間が空いてしまいました。

 

先日から育児のかたわら、民間資格である「愛玩動物飼養管理士」の勉強を始めています。

この資格は、動物取扱業などを行ううえで必須の資格となっていますが、

民間資格が多数あったので悩みました。

 

 

 

愛玩動物飼養管理士2級教本第1巻

愛玩動物飼養管理士2級教本第1巻

 

 

 

 

この資格を選択した主な理由は、

 

  • 法律や生物の知識は一朝一夕で身につくわけでもないし、自身が専門家になるより、専門家同士のシナジーを作るポジションの方が面白いと感じた
  • 体型的に学べるので、分析的視野に必要な俯瞰がしやすくなる
  • 時間のないサラリーマンにも取れそう(主婦の取得者が多いらしい)

 

ですが、他にも背中を押す細かい要因もありまして、

・東京都の動物取扱責任者の要件リストの「最初」の要件として記載されている

・スクーリングや参考問題も提供され、必要な人には受からせたい構造である

・国家資格の労働処遇が低く、資格に頼って稼ぐ目的とは一線を引ける

 

 

動物愛護法入門―人と動物の共生する社会の実現へ

動物愛護法入門―人と動物の共生する社会の実現へ

 

 

 

当ブログは、「オフィス犬(犬同伴で仕事すること)」を推進することを目的にしています。

しかし、素人がいくら綺麗事を語っても、ビジネスは「信用」の世界ですから、動きません。利用する肩書きは、実現したいことのための手段として、必要だと感じました。

 

今後は、資格取得の過程で得る知識のなかで、オフィス犬の推進に役立ちそうなポイントも紹介していこうと思います。合格ノウハウ系のコンテンツは発信しません。

 

引き続き、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

 

オフィス犬が成立するための条件を考える

こんにちは、officedogです。

 

先日、オフィス犬・オフィス猫を導入している国内の大企業を紹介いたしました。

 

www.officedog.work

 

これらの企業が導入できた背景には、

 

  • ペットに対する経営者の思入れ
  • 本社がある地域の文化、考え方
  • 環境整備
  • 企業ブランディング

 

といった要素があると思われます。上記のうち、一つも無い場合は、オフィスペットは話題にもあがらないでしょう。解決すべき問題たちのなかで、あと回しになり風化するのみです。

 

 

多くの記事において、オフィス犬は、そのメリットから紹介されることが多いですが、社員が前向きに働くためのウェルビーイングを目指す手段である点が、最も大事です。

 

 

ウェルビーイングの設計論-人がよりよく生きるための情報技術

ウェルビーイングの設計論-人がよりよく生きるための情報技術

  • 作者: ラファエル A.カルヴォ& ドリアン・ピーターズ,渡邊淳司,ドミニク・チェン,木村千里,北川智利,河邉隆寛,横坂拓巳,藤野正寛,村田藍子
  • 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
  • 発売日: 2017/01/24
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

 

 

下記は、マースジャパンリミテッドでの効果です。

  • 癒やしやストレスの軽減、生産性の向上
  • 社員とペットの生活を尊重できる
  • もっとも大きな効果はコミュニケーションの活性化

www.itmedia.co.jp

 

一方で、リスクも包み込める「環境整備」とは、具体的にどういったものか、考えてみたいと思います。

 

  • ペット嫌い(社内)

社内で100%賛成される取り組みなどありません。ルールを作って、好き/嫌い/無関心層が歩み寄れるようにすることが前提となるでしょう。導線や空間に関するルールのほか、トラブル時の責任の所在など、定めておくことが重要だと思います。

 

  • ペット嫌い(社外)

こちらもやはり導線や空間のルールを設けるほか、取引先に企業努力である旨を理解してもらう努力が必要になるでしょう。ペット嫌いの人とは取引しなくなる、といった排他的な関係性に陥らせないためのホスピタリティは、会社へのロイヤリティと相関しそうです。

 

 

  • 動物アレルギー(社内外)

動物好きだけどアレルギー持ちという方もいらっしゃいますが、彼ら彼女らはオフィスペットの推進力になってくれるはずです。導線および空間で仕切りを設けるのは絶対ですが、ペットを清潔に保っておくといった細則も設けるべきでしょう。

 

 

  • 通勤の苦痛

日本の満員電車に子供を連れて行くのか?という話題もありましたね。勤務時間をフレキシブルにするのは当然ですが、車で通勤するハードルを下げるべきでしょう。他にも、会社から徒歩圏内に住居を構えるための福利厚生なども考えられますね。

 

 

  • ペットのトイレ

こちらも、場所の設置やルールの徹底、飼い主のトレーニングは必須でしょう。ただし、生き物ですから、多少のトラブルは大目にみる、といった雰囲気づくりが必要です。

 

 

日本では飼い主のトレーニングは義務化されていないため、自分たちでOKだと思う水準がバラバラです。一方、義務がある海外でも、例えばアマゾン(US)では、会社で一定のトレーニングをパスしない場合、オフィスに犬を連れてくることは禁止されています。

 

 

  • 健康面のリスク

動物病院を設置することは難しいでしょうが、相談できる一時窓口や、勤務中でも運び出せるルール作りは必要でしょう。個人的には、社内にトリミングサロンがあると非常にありがたい思います。衛生面のケアを、勤務時間中にできるからです。

 

 

  • 不動産

これについては、前例が少なすぎて王道ルートなど存在しないでしょう。別エントリにて、ペットが入れる不動産探しについて記述しましたので、ご確認ください。

 

 

  • 偉い人の後押し

大企業において、役員クラス主導で推進し、横串を通す力が無いと社内政治でもみ消されるのがオチです。役員本人も、自分の評価がマイナスになるようなことはしたがらないでしょうから、本人にも強い意思が必要でしょう。前職では、役員が手のひら返ししてしまい、部下たちのヤル気が削がれてしまったことがありました。偉い人の後押しは、何を進めるにおいても一緒ですから、大企業でルールを変えるということが難しい要因の一つでもありますね。

 

 

 

上記以外の要素もあると思います。また一方で、初めから準備万端などありえないので、進めながらルールを改善していく、そんな運用が約束されていることが必要でしょう。

ペットのマイクロチップに関するデータ活用

こんにちは、officedog です。

 

先日、ペットのマイクロチップ義務化が決定しました。既に飼っている人は努力義務ということで、普及には少し時間かかりそうです。

 

さらに、リーダー(読み取り)の設備義務化についての言及が見当たらないのが気になります。クレカのように、店舗で導入にお金がかかる場合、罰則があるとはいえ、手をこまねく店舗もしばらくある気がします。。。

 

 

 

 

 

 

個人的には、ドッグランで、登録証を目に見えるところに提げるという、あの抜け道だらけのアナログな呪縛から解放される期待をしてよいものかどうか…

 

さて、マイクロチップやそのデータ活用はあくまで手段ですので、目的はというと…環境省のHPにはしっかりとは明示されていませんでした。

 

www.env.go.jp

 

 

各種報道記事から要約すると、

チップに登録された識別番号で飼い主を特定できることで、飼育放棄を防ぐ狙い

が目的ということで、動物愛護管理法の部分的なミッションを担うようです。

 

データとしては、下記の情報が蓄積されます。

 

  • 飼い主情報

氏名

フリガナ

住所

電話番号

その他の緊急連絡先

FAX番号

Eメールアドレス

 

  • 動物情報

動物の名前

生年月

性別

動物種

犬・ねこの種類と毛色

 

nichiju.lin.gr.jp

 

  • 気になるポイント

 

防犯目的のデータ収集ですから、当然個人情報の取扱となります。他国では「データが自己申告のため、虚偽の申告も多く精度が低い」という課題もあるので、その辺りはAI大国を目指す国家戦略の様子をみたいところです。

 

飼育放棄を減らす観点では、「悪い飼い主」と「良い飼い主」を予見する、ことが重要だと考えています。そのためには、これらの情報だけでは足りないと思います。あくまで、責任訴求のための情報だからです。犯罪予測と近いのかもしれませんね。

 

ただ、民間企業ではまず「儲かる」かどうかがトリガーになります。データを参照できるトリミングサロンやペット保険においては、「いい意味で」どのように活用されるのか、気になります。

 

そもそも商用目的で使うことが可能なのか?ちょっとわからないですが、できる前提で考えてみましょう。

 

 

 

  • トリミングサロン の場合

 

お店にとってのリスクとして、新規顧客(情報がないので接客が難しい)と、悪い顧客(稼ぎのためには断れない)があります。

 

新規は特に難しいので、マーケティングの観点では、カルテやお客様情報の作成の手間を省いて、犬種や年齢に基づいた処置やレコメンドメールができるようになります。

 

うっかりさんのケースだと、狂犬病の予防接種など、お店に飼い主が実施証を持ってくるのを忘れても、マイクロチップによる確認はできるようになりますね。

 

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予防接種は義務なのに、入店拒否をしていない場合もある

 

よくお話を伺うのが、「迎えの時間を守らない」「連絡がつかない」「しつけができていない」といったトラブルです。

 

お店の開店初期は、はじめてのお客さんが「どんな飼い主」かわかりません。事前に飼い主のスコアリングができていれば、マナーのいいお客さんを選択または優遇することができるかもしれません。

 

 

ペット保険については、またの機会に書きたいと思います。

 

 

オフィス犬、オフィス猫の大企業たち(国内)

こんにちは、officedogです。

 

今日は、私が知っている限りで、オフィスにペットを連れていける大企業をリストアップしたいと思います。なかにはもう有名すぎて、改めてご紹介する必要もない企業もあるかもしれません。個人事業やベンチャー企業はいったん対象外とさせてください。

 

 

若くて小さい会社ほど「キャッチーな福利厚生」を揃えているのに対し、大企業は必ずしもライフスタイルに沿った福利厚生があるとは言えません。ペット同伴は「おしゃれな福利厚生」ではなく「生活する上で必要」であり、そうした理解が広まることを願っています。

 

 

  • マースジャパンリミテッド目黒アルコタワー 品川シーズンテラス、品川駅)

www.iza.ne.jp

 

 

  • みんなのマーケット株式会社(目黒テクノビル、不動前駅

www.minma.jp

 

 

 

linq.career-tasu.jp

 

 

biz.moneyforward.com

 

 

woofoo.jp

 

 

GoogleAmazonは、海外オフィスではOKだけど日本ではNGとなっている企業です。ほとんどの「オフィスペット」系の報道はこちらなのではないでしょうか。Google Japanは2019年5月に六本木ヒルズから渋谷ストリームに引っ越しましたので、そこでもし変化があれば更新します。

 

 

マースやネスレといったペット商材を扱う企業でのオフィスペット導入は、企業ブランディング戦略の一環だとは思います。今回挙げた企業のうち、マース以外は中途採用も受け付けているようですので、ペット同伴を検討されている方はコンタクトをとってみると面白いかもしれません。

 

 

最後に、今回は飼い犬の同伴についてでしたが、海外ではセラピードッグ・ファシリティドッグという専門的な目的で室内に入ることができる犬も存在します。日本だと介護施設のイメージが強いですが、サラリーマンの勤めるオフィスにもその効果は証明されています。こちらについては、次回ご紹介しますね。

 

 

知りたい!やってみたい!アニマルセラピー

知りたい!やってみたい!アニマルセラピー

 

 

 

一般人ドッグホスト dog huggy について

こんにちはofficedogです。

 

都内でペットを預かってもらう際に感じたのは「ご近所さんに頼みにくい」ということでした。

 

私はイギリスのロンドン郊外のとある住宅街に住んでいましたが、夜19時くらいからたまに隣人を招いたり招待されたりと軽いパーティがありました。その流れでペットたちとも交流します。中型〜大型犬が多かったかな。

 

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飼い主のマナーは国の問題意識(画像は関係ありません)

 

ご高齢で在宅の方には、たまに子供や犬の面倒をしばらく見てもらったり、逆に預かったりということは珍しくなかったです。

 

そんななか、日本に戻ってしばらくは都内のペットホテル ( ※ 世界的にも劣悪な環境であることを後ほど知りました ) を利用していましたが、ご近所さんとの関係構築を始めつつも、なかなか、預かりのokを頂けません

 

その理由として、挙がってきたのは下記の様なものが多かったです。

 

① 何かあった際の責任が取れない

② 面倒のみかたが分からない

③ 身動きが取れない

④ 噛まれたら困る、汚い

 

 

 

そうした難しい問題に取り組んでいるのが、「DogHuggy」というペットホストのマッチングサービスです。

 

doghuggy.com

 

こちらは、預けたい飼い主と、一般人のペットホストとをマッチングするサービスです。獣医師のサポートもあります。オンライン説明会もやっているので、詳しくは問い合わせてみると面白いです。

 

youtu.be

 

お泊まりで一度活用いたしました。ホストの方と事前面談するのですが、安心感のある方でした。まず、ペットホストと知り合いになるというのがよいですね。

 

また、一般の方でもペットホストになれます。なるには民間資格などは不要なようですが、一定の基準をクリアする必要があるようです。きっと、イギリス人だったら誰でもできるくらい、日本は遅れている…!

 

ホストは謝礼が受け取れますし、寄付にもできるようです。子育てシェアリングのアズママと似ている気がしますね。動物取扱業的にOKなのかどうかという適法性の解釈については、下記で言及されているようです。既存競合(ペットホテル業)から激しい反発がありそうですが、世論の動きにも注目したいですね。

 

www.mc-law.jp

 

 

 

日本人はとにかく「責任の所在」を明確にしたい気質があると個人的に思うのですが、それを否定するのではなく、うまく責任と負荷を分散させるブレイクスルーになってくれるのでは、と期待しています。

 

今の所は愛犬家の助け合いというコミュ二ティ形成フェーズのため、先に全国展開しているようですが、ペット無関心層まで広がると、本来の目指すペット先進国への可能性を感じます。