オフィス犬 研究会

「職場(オフィス)に犬がいること」や「育児」に関する情報を集めています。

愛玩動物飼養管理士に合格。動物関係で収益をあげる「経営」について。

こんにちは、officedogです。

 

2020年2月に受験した、愛玩動物飼養管理士の試験ですが、先日無事に合格通知を頂きました。

 

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格通知は「登録料を振り込め」が強調されています

 

この試験は合格率が約8割(今回はやや低めだったようです)で、マーク式のため難易度は決して高くありませんが、申し込みからスクーリングそして試験までかなりの時間を要するため、モチベーションの維持が難しいと感じました。ただし、直前の詰め込みでも合格自体は可能だと思います。

 

一方で、大事なのは「資格をどう活かすか」なので、本当に大変なのはこれからです。本ブログでも書いている通り、ペットという文脈で不動産業界と関わること、価値観多様化の時代における動物を取り巻く難しい現状、どこもかしこも高い壁ばかりで、オフィス犬の普及は実現困難な事実と向き合うことになります。

 

 

 

愛玩動物飼養管理士の受験者に関する特徴として「今は動物とは関係ない仕事をしているが、今後のために取得した」といった人が意外に多いという点です。例えば、将来的に保護犬猫カフェの開業を志す方などのツイートをよく見かけますし、お店も経営さえうまくできれば「好きなことが仕事になる」という夢の実現が叶うものだと思います。

 

 

 

経営というキーワードをあげましたが、これからの人口減少(飼い主も減少する)社会で店舗を構えるというのはこれまで以上に難しさがあると思います。収益の確保に工夫が必要(クロスセル、アップセルといった方法、および集客の効率化など)でしょうし、他店競合との差別化(付加価値など)、立地の選択(特にこれは困難を極める)など...動物取扱業に限らないですが、コミュニティの分散という動きにも鑑みると「ペット好きが集まる」だけでもかなり難しい世界になるのではないでしょうか。

 

また、動物業界の悪い特徴として、労働者の給与が低く抑えられている業態であるという面があります。これはマネタイズが難しいだけでなく、経営がうまくできていない事業者が多くいるということも示しています。

 

shukatsu-mirai.com

 

パイ(お客さんの全体数)が減る、というのはマーケティングやサービス開発の観点では必ずしもデメリットにはなりません。より精度の高いターゲティングと、必要とされているサービスを開発するというポジティブな動きが連動して、本当に良いものが生まれるかもしれないからです。そして、よいサービス開発には「好きだから」というモチベーションは不可欠です。

 

今動いているサービス開発は、何も見守りカメラだけでなく、ペットテックという文脈であれば、ペットシッターと飼い主のマッチング、獣医のオンライン診療、AIを利用したペットの感情理解、健康管理などさまざまです。

 

一方で、このブログの目的である「オフィス犬」はサービスドリブンというよりはインフラ的な性質に近いので、経営とは少し離れたところに本質がありますが、経営については動物好きな方にはぜひ持っていただきたいリテラシーの一つだと強く感じます。

 

本資格を勉強する過程で「なぜ、犬公方とよばれた徳川綱吉の生類憐れみの令は機能しなかったか?」というテーマでの考察をすると、経営の重要さがよくわかるので、ご自身でも調べてみてください。

 

 

 

 

 

 

参考まで、動物取扱業に関する要件の見直しにより、本資格だけでは営業ができなくなる(実務経験が必要となる)可能性があるため、駆け込みで受験者が増えたという話を聞きました。その辺りは、法律の動向をキャッチする必要がありそうです。

 

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